先日、可愛がっていたワンコが逝ってしまいました。
彼との出会いはずいぶん前だけど、紆余曲折あって一緒に暮らしてからは2年11ヶ月でした。もっと長く一緒に居たように思ったのに…
介護が必要なこだったので、彼が来てからは生活も一変。持ち物も鞄からリュックへ。彼が中心の生活になりました。
下半身が付随で、車イス生活。オシッコもウンコも自分ではコントロールできないので圧迫排尿とオムツ、上半身で動くので上半身も張ってしまう。一つ一つ手探りで彼の生活と人間の生活を擦り合わせていく毎日。
甘えたで、私が大好き(たぶん💦)人間みたいな眼で、語りかけてくる。
とてもとても人間っぽい、彼でした。
車イスを2輪から、補助つき2輪へ。そして4輪。とうとう車イスにも乗れなくなってだっこしての散歩。
8月、動けなくなっていくからだに、イライラして抱っこの要求吠え。それもだんだん少なくなってきた。鼻からの血膿、そんな彼と添い寝の時間。あたたかい。
10月中頃から食欲低下。わんちゅーるや、シーザー、さやのトッピングを日替わりで。食欲増進剤が効かなくなって4日。
点滴をしていても吸収悪く、尿量も低下。
検査上では大きく異常のない数値。でも、身体は良くないのは、看ていて分かる。
経験的にも、もういっぱい頑張ってる身体。
家族へ別れが近いことをしっかり話す。
11月中頃。今週末、帰ってくる単身赴任の主人を待ってるのかも…
でも、厳しいそう。
主人にも、別れが近いことを電話で伝えるとビデオ電話に切り替えてって言って、彼に話しかけた。
声を聞いて、少し反応した。
我が家では、動物も人間も含めて、主人と彼だけが男の子。主人は彼が来たとき、男仲間が増えたって喜んでたな…
次の日、仕事だから看てあげられるか心配だった。置いていこうかと思ったけど、やっぱり連れて歩こうと…
いつもの朝、やっぱりご飯は要らないみたい。点滴して。
子供たち見送ってから仕事にいくために、一緒に車に。
いつもは先住犬が助手席だけど、今日は特別。いつも横に来たかった彼。
横で満足そう。朝日が眩しくて、空が青くて、街路樹が紅葉してとっても綺麗。
「小次郎、気持ちいーねー、綺麗ねー」顔を見たらいい顔してる。
ふと、最後のドライブになるかな…?
いやいや、まだ、あと何回か乗るかなぁー
私を見つめる眼。彼の深い呼吸。
…分かる…最後の呼吸。
「うそうそ…今!?今いくの!?」
覚悟はしていても、感情がついていかない…
「大丈夫、よく頑張った、大丈夫。ありがとう、ごめんね…大丈夫…いいよ…」
きっと、きっと、みんなにあって、
私と二人っきりになるのを待ってたんだよね…律儀なヤツめ…
この温かなぬくもりを亡くすのが本当に淋しい。
幸せにしてやれただろうか、もっと出来ることはなかっただろうか、あのときもっと抱いてやれば良かった、ウチにこなければ、もっと長く生きられたんじゃないか…
そんなことはない。精一杯をしてきたはずとは思いつつも、選ばなかったもしもの世界を考えてしまう。
子供達への告知、埋葬
お世話になったみんなへのお礼
居なくなった空間
お世話にあてていた時間の空白
心が動かない、
でも。毎日の時間は変わらない
…変わらないなら
毎日を、日常を同じように刻んでいこう
埋葬するまで、たくさん泣いた。
これでもかって言うくらい。
今もふと泣けてくる。
時間をかけて少しずつ受け入れていかないと。毎日を進んでいかないと。
…また、会いに行こう。